むらかみさんの牛育(出前講座)

酪農家は365日同じ仕事の繰り返しです。でも、実は。。。。

むらかみさんの牛育(出前講座)


 牛のことについて学ぼう!

むらかみ牧場では酪農のこと、牛のこと、牛乳のことをお伝えする出前講座を開催しています。

  • 牧場の1日はどんなことをするの?
  • 牛乳が給食に出るまでに
  • 牛の一生とは(牛の寿命って?)
  • 牛の食べ物って?
  • 酪農ってどんなお仕事?
  • 北海道酪農の歴史


〘牛の生活ってどんな感じ?〙酪農家のお仕事。

私たち酪農家が、どんな環境で牛を飼育し、どんなお仕事をしているのか。

学校給食の牛乳や店頭に並ぶ乳製品はどんな工程を辿ってみんなのところへ行っているのかをお伝えします。

学校の給食で飲む牛乳を、校庭で牛を何頭飼育すると良いのか?それって本当にできるの?など
命の大切さも、お伝えしています。

スライドを使用してご説明をしていきます。

牧場の一日はこうして始まる。

 

牧場の朝は早いんです。みんながまだお布団の中で眠っているような時間(4時)に、私たち酪農家の一日が始まります。

お仕事は、牛の乳搾りから始まり、牛のウンチのお掃除をして寝床を整えてから、牛のご飯を用意して、搾乳(乳搾り)から帰ってきた牛を寝床に戻す仕事をするんです。

牛さんはとっても綺麗好きな動物で、寝床が汚いと良いお乳を出してくれなくなってしまうんです。

だから、私たち酪農家は毎朝、毎晩乳搾りして、牛さんのお世話をしてあげるんです。

 

牛さんのお仕事が終わって、初めて私たち酪農家は朝ごはんをいただくんですよ。



牛さんがお乳を搾ってもらってる間に、ベットメイキング!


牛さんは綺麗好き、牛さんが快適に過ごせるように毎日の寝床の「うんち」や「汚れた敷き藁」は毎日取り換えるんです。スタッフさんが汚れた敷き藁をかき集めて、汚れた寝床とうんちを機械を使って毎日綺麗にお掃除をするんです。

汚れた藁やうんちはゴミとして処理はしないんですよ!

みんなが食べている野菜など育てるための大切な肥料にして活用しているんです。




毎日搾乳の前には、牛の渋滞も

おっぱいがパンパンに詰まった乳牛さんたちは、早く早くと列をつくってお乳を搾ってもらうのを待っているんですよ、早く搾って欲しい牛さんは「モ〜〜〜モ〜〜」と催促して鳴くんです。

 

あれ牧場の牛はメス?オス?

毎朝、お乳を出す乳牛はみんなお母さん。だから、牧場のお乳を搾る牛さんは全部「お腹に赤ちゃん」がいるんです。そうでないとお乳が出ないからなんですよ。

お母さん牛は、一日約30リットルものお乳を出してくれるんです。みんなが飲んでる牛乳のパックだと約150本も摂れちゃうんですよ。すごいでしょ!
それが、毎朝、毎晩一日2回のお乳を搾ることで、牛さんは頑張ってるんです。

むらかみ牧場では、主にヨーグルトになる牛乳を搾ってみんなのところと繋がっているんですよ。


お乳を搾ってもらって、スッキリ

お乳をしぼってもらった牛さんたちが列を作って寝床に帰って来ます。

お布団がお日様で干した後はふかふかですよね。それとおんなじように牛さんたちも寝床のお布団が綺麗になってると気持ちいいんです。


毎日お布団は新しくふかふか

私たちやスタッフさんが、お乳を搾っている牛さんたちが帰って来るまでに、綺麗になった寝床に、新しい「敷き藁」を敷いて行くんです。

誰だって新しいお布団は気持ちいですよね。それとおんなじで毎日牛さんたちのために寝床を作って行くんです。一日でも休んじゃいけない作業なんです。酪農の仕事は動物を相手にしているお仕事なので、休むことができないんですよ。
今では、交代交代でお休みをもらえるので一人が365日毎日仕事をすることはないのですが、これがもし!学校の牛乳を学校で乳牛を飼育して作らなきゃならないとしたら?
先生と乳牛当番の子達は、朝4時に起きて乳搾りをするなんて考えたら、それだけでも「ゾッと」しますよね。

毎日、毎日が同じとは限らない

牧場で仕事を毎日365日することといえば、牛舎の掃除と、乳搾りをして、給餌してと毎日が同じことの繰り返しとは限らないんです。酪農家の仕事はお乳を搾る牛のお世話が主な仕事ですが、そのお乳を搾る牛さんは、みんな「お母さん」です。
赤ちゃんが、お腹にいるということは当然、新しい命が生まれてきますよね。
お母さん牛のお産のお手伝いも重要で。無事赤ちゃんが生まれて来るように世話をするんですが、人間のお母さんようには行きませんよね。たえず見守り、お手伝いすることもとっても大事なんです。
牧場の中では、色々なことがたっくさん起こります。病気になっている牛さんはいないか?
怪我をしないように牛舎や様々な施設の整備も、毎日のお仕事に含まれるんですよ。

時には悲しい出来事もありますが、それも大事な教訓になってるんです。

最高で安心安全の牛乳をみんなのところへ届けるまでに

牛さんのご飯は、季節ごとに変わるんです。

でも、安定したご飯を牛さんに食べさせてあげることは、牧場では重要なんです。
美味しい牛乳を出してもらうために最適なご飯を、各酪農家さんがブレンドして牛さんに与えているんですよ。牧草を刈り取ってバームクーヘンのように丸めた飼料を熟成させて、様々な栄養たっぷりの穀物を混ぜてから、牛さんに食べてもらっているんです。
みんなも、栄養価が高くって美味しいご飯は嬉しいですよね?それと同じく牛さんも喜んでいるんです。




昔は台車に飼料を乗せて運んでいましたが、最近では機械で牛さんのご飯を食べるところに必要な分だけ与えられるので便利なんですよ。
毎日のご飯も、よく食べているかな?
食べ残しはないかな?

色々なことを観察しながら、牛さんのお世話をしているんですよ。



質問はどんどんしてください。

酪農家ってどうやったらなれますか?

牛さんのことだけじゃない、もっと酪農家のお仕事で疑問に思ったらぜひ質問してくださいね。なんでもいいんですよ。

みんなの質問が、良いアイディアに繋がることもあるんです。
だから、どんな質問にも答えられるよ頑張ります。

お話を聞いて実際に、牧場見学をしたくなったら

全ての牧場さんが、見学をさせてくれるわけではないんです。

牛さんの健康や、施設の環境を守るために部外者を入れないことも大事なんです。
みんなの学校でも知らない人を、学校の中に入らせないでしょ。
それとおんなじなんです。

でも、むらかみ牧場だったら?
はい、体験型牧場なのでみんなが来ても大丈夫です。

普段、ミルカー(乳搾り機)ではなく、直接牛のおっぱいから牛乳を搾ることができるんです。あったかい牛乳が出てきてびっくりするかもしれませんね。


 

 


体験型牧場だから、教室授業では味わえない空気感

むらかみ牧場のスタッフが、大きな牛の前で優しく手順を教えてくれます。

リアルな大きな牛や、子牛に出会えたあとは搾りたての牛乳でバター作り体験など普段の生活では味わえない牧場ならではの経験をぜひ体験しに来てくださいね。
私、村上も牧場で「今日も大きな声で」体験ツアーのスピーチをして待ってます。

むらかみさんから一言

 むらかみ牧場から、各小学校への牛育(出前事業)に行くのは毎回楽しみなんです。

元気なみんなの前でお話をするたびに、毎回びっくりするような、時には大人が「ドキッ」とするような質問も飛び出したりします。
私たち酪農家が、子供達に知ってもらいたいこと!実は出前事業で全てお話できるわけでは無いんです。
 それでも、知ってもらいたい私たちの思いや、伝えたい言葉を短い時間の中で「ギュッ」と凝縮させてお話ささせていただく時間は大変貴重な事と思っております。
私の牛育(出前事業)で、もっともっと牛や酪農の話に興味がわいてきた、本物の牛に触れて牛の大きさや「おっぱい」のあたたかさを知りたくなったら、お母さん、お父さんとむらかみ牧場でぜひ逢いましょう。

牧場オーナー 村上 隆彦

※コロナ禍ではマスクで
 お話させていただいてます。

酪農体験(乳しぼり+バター作り)